「おい希美、ふざけてんのか?」 「ふ、ふざけてないよ?」 あたしとの距離が埋まらないのにイライラしてるのか時雨が睨む。 「ふざけてねぇなら、なんで逃げる?」 「いや…なんというかあたしの本能が逃げろって叫んで…」 そう言ってる間にも距離をつくるあたし。