「ふわぁー…眠たい…。」 次の日、昼食の時間に時雨が教室に来るのを待っていた。 「きゃっ?!」 「さて、誰でしょうか?」 後ろから急に目を隠された。 「ちょ…!!」 誰なわけ…?! 必死に手を放そうとしたけどなかなか外れない。 「もうっ!誰なのよっ」 あたしが怒った瞬間、手はパッと放された。 「俺だよ、希美先輩♪」 ニッと笑ってあたしを見るのは昨日、出会った爽だった。