「今日もごめんね…?」 あの日から帰りは冬哉と帰ることになった。 時雨が頼んだらしくて冬哉はそれを引き受けてくれたという。 「全然いいよ。僕もノゾミと帰れるの嬉しいからね」 そう言って微笑みかける冬哉はまさしく王子そのものだ。 絶対にモテるんだろうなぁ…。 女の子がほっとくわけないよ、こんなイケメンを。 「…あ」 校門を出た瞬間にあの二階堂竜也が立っていた。 また…時雨に何かしに来たの…? そう思うと不安で仕方なかった。