「ねぇ!!この縄、解いてよ!!痛いんだけど!!」




黒髪の男はあたしに近づくとあたしの目の前にしゃがんだ。




「あー…わりぃ。」




そう言って彼はすぐに縄を解いてくれた。




縛られていた所を見ると赤くなっていた。



絶対あの金髪の男だよね…。
今度会ったら大切な所、蹴り飛ばしてやる!!




「わるいな。こんな所に連れ込んだりして。」




「あたしに何の用ですか。…誘拐ですよこれ」




悪いと思うならこんなことしないでよ。




「…あたし帰ります」




さっきの金髪の男より怖くないと思って油断したせいか、あたしはいきなり腕を引っ張られソファーの上に押し倒された。