「──で?何でオマエがいんの?」
いつもご飯を食べる図書室に行くと時雨は冬哉を見て不機嫌そうに言った。
「幼なじみだしいいよね?ノゾミもいいって言ったし♪ね?」
冬哉は首を傾げながら言った。
かっこいいのにたまに見せる可愛らしい行動って女の子は何気に好きだよね。
あたし一瞬、どきってしちゃったもん。
「俺と希美の大切な時間が…」
「時雨ってそんな可愛いこと言うやつだったの?僕、知らなかったなぁ?」
「うるさい。黙れ」
なんだろ、この二人の会話って棘があるように見えるけど
逆に楽しそうに聞こえる。
「よし!!ご飯でも食べよう?」
あたしは手をパンと鳴らすと話しに終止符をうった。

