「もちろん、希美が食べさせてくれるよな?」 「えっ?…じ、自分で食べてよ?」 あたしにあーんしてってことでしょ? そんな恥ずかしいこと無理だしっ!! 「俺、昨日は頑張って料理したのに」 「え…」 「それに、朝食も作ったのにな…」 時雨はあたしの髪の毛を手でクルクルといじりながら言い始めた。 「えー…普通、彼女が料理するよねー?」 「あーんぐらいしてやってもいいじゃんって感じー。」 「カレシ、頑張れー」 と、周りからそんな声がした。