あたしは着替え終えるとリビングの方に向かった。
「似合ってんじゃん」
「こんな可愛い服、あたしが着ちゃってもいいの?」
「姉貴、それサイズ合わなかったから一度も着たことねぇからいいんだよ」
そうなんだ…
でもサイズ、ぴったりでよかった。
お姉さん私と体型似てるのかな…?
「よし。行くか」
時雨はラフな格好、
だけど逆に女の子を惹きつけるような服装。
カレシとかにしたいって女の子だったら思うよね。
…顔もいいし。
だけど何より、時雨の優しさを知ったら
誰でも好きになると思う。
「あたしを連れ出すんだからアイスぐらい奢ってよね?」
「いま11月だぞ?!」
あたしは時雨の後を追いながら家を出たのだった。

