私ね、たくさん頑張ったんだよ。


『…まま、まま、ままぁ!!』


大きな声で、ずっとずっと、声が枯れるまで、貴女を呼んだの。


やっぱりって、気持ちが変わって、戻って来てくれるんじゃないかって。


だけど、いくら待っても貴女の姿は見えなくて、暗くなる空が、私を闇へと引きずり落として行った。


あれからずっと、我慢して来たの。


感情を抑えて、顔色を伺って、気を遣って、我が儘なんて言ったことなかった。


…だから、だから。


我が儘、一つだけ言っても、いい?


「っ、ぐす、…あ、の、」


涙が溢れるから、言葉が上手く紡げないけれど、どうか聞いてね。


「はい」


「…私、ずっと、自信が、無くて、ずっとずっと、頑張って、いないと、いらない、って、言われるって、思って…、」


お願い、伝わって。


「…だけど、変わり、たい、自信を、つけたい。…貴方に、出会えたから。貴方の、側に、ずっと、いたいから」


私こそ、貴方がいないと、ダメなんだ。


「…可愛く無い、し、意地っ張り、だし、不器用、だから」


きっと、ぶつかってしまう。