「ご飯代、本当にいいの?私やっぱり自分の分だすよ!」 「いいのいいの!俺に出させて?」 「でも…」 (あんな高そうなのださせる訳には!) 「本当にいいの。せっかくのデートなんだから、俺に出させて?」 「………で、でーと」 「俺はデートのつもり」 にっこりと綺麗な顔を緩ませ、 おどけるように言うアギトくん。 「そんなに奢られるの嫌なら、 お礼だと思ってまた会ってくれる?」