母さんは泣き崩れた。 希子は母さんの背中を撫でながら、涙目で殺人犯を睨み付けた。 まだ小学四年生だった俺はというと、 「お前なんか僕らの父さんじゃない……!」 と叫んでいた。 「さっさといなくなれよ。死刑でもなんでもなっちまえ!!」 「希人!…もういいから……!」 母さんが俺を後ろから抱き締めて言った。 なんで止めるんだよ、母さん……。 母さんが泣いてる。 希子が泣いてる。 俺だって泣いてるのに……!