パトカーから警察に連れられ、手錠をかけられた父が降りてきたのを見たときは、子供ながらに衝撃的だった。 希子は俺と母さんの手を握りながら目を背けた。 俺は希子の手をぎゅっと握りしめ、「大丈夫だよ」と自分に言い聞かせるように言った。 母さんが「……ねぇあなた。嘘よね……?」と父に向かって叫んだ。 「私、信じてるから。あなたじゃないんでしょう?あなたはそんなことするような人じゃない。違う人よ……ねぇ、なんとか言ってよぉっ……!」 母さんは泣き叫んだ。