「せんせー!」
「どうした神谷」
「これ…」

俺は真っ黒いノートを差し出す
「誰のだ?」
「名前が無いんです」
そっきのは見間違いだと判断してた
俺はそのノートを先生に渡した
すると

「神谷!」
「はい?」

先生は俺にノートを返して
「ちょうどクラスで日記を付けようと
 思ってたんだ」

俺は耳を疑った
誰かが落としたのかもしれない
ノートなのに
どうして使うって思考回路になるのか
知りたかった

「クラス全員の名前を書いてくれ」
「わかり…ました…」

そう言って
俺は純と比奈を初めにクラスの皆に
名前を書いてもらった

パラパラとノートを開くと
【ルール】が書いてあった

「誰が書いたんだ?」

そう思いつつ
ルールを見ないで俺はノートを閉じた