立派な門構えをした屋敷。 そこが司の家だ。 何度もこの門を潜った。 だからこそ、今では慣れたが。 最初は当然緊張したし、戸惑いもした。 俺が中に入って行って良いのかと。 場違いなのではないかと、そう思う時もあった。 だが、時間が経てば学校帰りにはここに帰って来るのが当たり前になっていて。 司との帰路を楽しみにしている自分が居た。