龍奇譚-彼の想い-






狐火によって脆くなった結界では到底防げそうにない。



パッと後ろに飛び退く。



峰の足がヒュンと空を切る。





「危なっ…!!!」



小さく呟く。



が、気を抜く事は出来ない。





立て続けに峰が攻撃を仕掛けてくる。



足の次は指。



鋭く伸びた爪で引っ掻く様にして前へと出る。