どこか憂いを帯びた表情を浮かべる峰。



その瞳は泣いている様にも見えた。



彼は姿を変えてから、暫くその場に立ち尽くしていた。





再び、歩き始めた時には月が隠れ闇が辺りを包んでいた。



峰が歩き始めたのを機に、俺も歩みを進める。



道無き道を、暗闇の中を歩く。



それは、暗闇に恐怖を抱く俺にとっては拷問の様なものだ。