龍奇譚-彼の想い-






「水嶋、お前だったのか」

「ハハッ……」

「丁度良い。次はお前だ。そうだな……相手は峰が良いか」

「え!!?」

「何だ。峰が相手では不服か?」



否、不服と言う意味ではないけど……



まさか、峰と試合を行う破目になるとは思ってもみなかった。



それもこれも、全て侑大のせいだな。





そして、教官は今まで試合を行っていたクラスメートを止めさせると、俺と峰をそこに立たせた。