龍奇譚-彼の想い-






「誰だ!!!騒がしいのは!!!!!」

「あ、ヤベッ……」



後ろから小さな声が聞こえてきた。



途端、軽くなる体。



教官の視線が俺に注いでいる事が嫌でも分かった。





ーーー……ギギッ……



と、首が鳴っていると思う程にゆっくりと、そしてぎこちなく教官の方を見た。