龍奇譚-彼の想い-






「凌、お前……いや、いい。

お前には聞かない」

「はぁ?」

「龍宮さん、こいつに何か用?」



侑大の人差し指が俺の頬に突き刺さる。





……………おい…………



人を指差すなと、親に習わなかったのか……?



俺は習ったぞ。





それを、何故お前はやる……



ってか、何で侑大がそんな事聞いてんだよ。



俺のセリフを取るなよな。