龍奇譚-彼の想い-






「誰……?あの子」



漸く出た言葉がそれだった。



女の子は無垢な瞳で俺をジッと見てくる。





「あれ?あれは………私よ」

「は?」

「聞こえなかった?私よ」

「否、聞こえたけど……」