…………………



「―――……彼は……何か隠しているようね……」



そう、彼の視線の中には、深い何かが潜んでいる様に感じるわ。





「私の様な力を……」

「えっ?力……?」

「そう、力」



凌が驚いた様な声を上げた。



根拠はないけれどね……





まあ、まだ凌には他人の力を計る事は出来ないし。


私は出来るけど、転校生は隠すのが上手くて分かりにくいわ。





だから力がある事は臆測でしかない。