龍奇譚-彼の想い-






私はその場から立ち上がると、凌の元へと歩み寄った。



凌はゆっくりと瞳を開くと、辺りを見渡す。





自分で起こした事なのに、彼は不思議そうに目を瞬かせている。





………取り敢えず、何か言ってあげようかと思い、

私が口にした言葉は、





「おめでとう」





と言う、賞賛のものだった。