龍奇譚-彼の想い-






――――……



「………ほう……」



努さんの感嘆の声が漏れる。





「お兄ちゃん、すごーい!!!」



と、言った結人くんは、


「静かにしなさい」


と、美波さんに怒られていた。





俺は一旦、要さんから距離を取ると、

少し乱れた呼吸を整えた。