龍奇譚-彼の想い-






「萌える事には同感だが、

こんなどこの馬の骨とも分からない奴に、

司の名前を呼ばせる訳にはいかない!!!」





………兄さん……本当にあなたは面倒くさい男ね……



加えて、鬱陶しい。





「面倒くさい男って、ヒドイ!!!司ぁ。俺は司を思ってだな……」

「黙れ馬鹿」



――――うわぁーん!!!


と、泣き真似をしながら道場の隅でキノコ栽培を始めた。