――――…… 急いで先を行った龍宮の後を追うと、 昇降口を一歩出た所で立ち止まり、 上を見ていた。 その行動を不思議に思い、 俺もそれに倣って空を仰いだ。 頭上に広がるのは赤く染まった空だ。 珍しい事は何もない。 龍宮の行動に疑問を持ちつつ、彼女の横に立つ。