さみしいような、どこかほっとしたような不思議な気持ちで携帯を手繰り寄せる。
メールが二件。
一件は雅弘からで、「いつまでも寝てんじゃねえぞ」と。
もう一件が、千尋からの物だった。
「職場から連絡入ったので帰ります。よく寝てたから挨拶もせずに行きます、ごめんね。また飲みましょう。お邪魔しました」
ほっ、と息をつく。
次、千尋と会うのはいつだろう。
それまでにこのドキドキは落ち着くだろうか。
またしばらく会う事は無いと思っていた。
けれど、時空けずしてまた会わざるを得なくなる。
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