「…桜ぁー!いるー?」

お姉ちゃんの大声と共に開く私の部屋の扉。


「あれっ?自分でメイクしたの〜?ウマイじゃん♪髪もイイカンジだし…」

ニコニコしながら私の髪を触ってくるお姉ちゃん。


「…うん、真似しただけなんだけどね…」

「…桜…何かあっ「ッ…じゃあ私、今日は早く行くから!」

軽くお姉ちゃんを押し退けてスクバを持ってリビングに行く私。

「桜ちゃんオハヨー!」

「桜、今日は早いな?」

「桜っ!?嘘…お弁当まだ作ってないのよ〜……」

リビングにはお父さんとお母さんと貴史さんがいた。

お父さんは新聞を読んでいて貴史さんと政治の話をしていて、お母さんはキッチンで目玉焼きを焼いている。

「…あ、今日は学食にするからいーよ…」

「あらそーお?」