*桜side*

〜♪〜♪

明るい着信音とは真逆な暗い顔をしながら制服を着る私。

「…誰よ」

カチッと携帯を開くとそこには見たかったような見たくなかったような人物の名前が浮かんでいた。

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from:類くん
オハヨ。今日はチャリで通学だから家で待ってろよ。
7:40くらいに着くようにする。
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チラリと時計を見ると今は6:30。

…まだ家出てないよね。

私はすぐに返信した。


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to:類くん
ごめん。今日は一緒に行けない。
先約あるから。
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「堅ッ…」

苦笑いしながら送信ボタンを押す。


バカみたい。私。

これただの嫉妬じゃん。

「アホ…」