「シャワーいっきまーす♪」

温かいシャワーが髪にあたる。

あぁ〜…類くんに触れられた頭なのに…なんかもったいない…

ま、洗わずにはいられないか。

「…ねぇ桜」

「ん?」


「…今、誰のことを考えてる?」


「…っ、え──…//」

「今の桜の顔、乙女の顔だったよ」


お姉ちゃんはまたニコッと微笑んでシャンプーを続けた。

…乙女の…顔!?

「っ…嘘!?やばぁ…っ//」

…私が今考えていたのは…


…類くんだよ。


「はい、終了!!髪乾かすのも私がするからね♪」

なんてお姉ちゃんはニコニコしながらいってたけど私の頭は類くんで埋め尽くされていた。