キミに届ける愛言葉

「あ…そこの白い家…私の家っ…」

「おー…無事着いたな。」

夜だから周りの迷惑を考えて音を鳴らさないように自転車をとめた類くん。

「…あ、ありがとっ…また学校でねっ」


…寂しい。

類くん、類くん…行かないで───…

類くんを見つめると類くんは私の腕を優しく掴んだ。

「っ…ごめん…。」

「え?なに…が…」


強引…だけど優しいキスが類くんから降ってきた。

触れるか触れないかの一瞬のキス。

「っ…え//」

「…悪ぃ」

和真が…いるのに。

今日の夕方まであんなに和真に溺れていたのに。

…今は類くんしか頭にないよ。

「…ううんっ//」


「本当ごめんな。いや、だよな」

…嫌じゃないよ、逆だよ…

「嫌じゃない…、う…嬉しかったよ…//」

「っ//」

互いに目を伏せる。

「…確か部活の連絡網として俺のメアド知ってるよな」

「あ、うんっ…」

…メールしたことないけど。

「いつでも、メールして。」

「えっ…い、いいの?」


嬉しい…

「言っただろ、好きだから。お前を相原から奪いたいってのも本音。だからメールしろよ?」

ポンッと私の頭を撫でて、類くんは夜の町に消えていった。