ガラガラっと音がしたかと思うと、 洋子さんの声が階下から私を呼んだ。 「お、おはようございます!」 私は階下に向かって答え、急いで、 濡れた顔を拭う。 お店の朝は、思ったよりも早いらしい。 早く起きるつもりが、出遅れてしまった。 私は慌てて着替えをし、もう一度、 鏡を見た。 改善されたようには思えないけれど。 まあ・・・・・仕方ない。