言ってしまってから、あ、と思った。 こんな年頃の女の子が、レバニラなんて 食べるわけがない。 同時に、そんな初歩的なことにも 気を使わなくなったことを恥ずかしく思う。 仕事中で。 しかも、こんなステキな人と一緒だ。 「A定食・・・」 案の定、メニューの文字を目で追って 女の子は、考えるような表情で奥側に 座っている彼を見た。 「笠井さん」