政略結婚はじめました ―初恋―

華がマンションを出て何分経ったのだろう…


重たい腰を上げ書斎の扉を開いた



リビングの灯りが眩しく部屋はまだ少し暖かった



ダイニングに目をやると皿とグラスが並べられている



小さくため息をつきコンロの鍋の蓋を開けるとトマトソースがベースのロールキャベツが敷き詰められていた


それは遠い昔、幼かった頃に野菜嫌いの俺に母親が作ってくれたロールキャベツとダブって見えた


そのまま冷めたロールキャベツを皿に盛り一口食べた

母のものとは少し違うが優しかった…



胸が締め付けられた