「今はムリか…?うん。だよな~。じゃあ、先教室戻るね。」 うん。 ごめん。 快斗はいいやつだし友達としてしか見れない。 でも…。 数少ない私の大切な友達。 「……ありがとう。」 快斗の背中にポツリと呟いた。 聞こえたのか、伝わったのかは分からない。 でも快斗は一瞬足を止めて切なそうに駆けていった。 青空に広がるのは綺麗な白い雲。 快斗が伝えてくれた思い。 私は憐に伝えることはできてたかな? ……出来てるはずがなかった。