「腕…。」


「あ……悪い。」


快斗は屋上に着くとすぐに離してくれたから痕は付いてなかった。


「どうしたの?何か変だよ。快斗、顔赤いし…」


私の言葉に更に頬を染めた。


女の子みたい…。


可愛いな、なんて思ってしまった。


「あのさ、」


快斗がひらりと背を向けて空を見上げた。


心地よい沈黙が流れる。



「桜のこと、好きって言ったら……そのっ…!どうする?」