*華奈side


華奈のよみが正しければ


(つーか99%正しいけど)


東藤が愛梨を避けるとか


距離おくとかありえへん


ハズやねんけどなあ。


…う~ん。


あ、あれか?


10年前、なんかあったってやつ

東藤がそれがあるから


愛梨と居づらいとか


なんとか言ってた…。


試しに愛梨に探り入れたけど


案の定愛梨は覚えてへんし。


…よし、直接聞くか。


「で、そこんとこ


どうなん??」


今さっき、入ってきて


メイク道具を広げてる東藤に


話しかける。


「は?何がですか?」


おお!華奈、心ん中で


喋ってたんか。


そら、通じひんわ(笑)


「いや、だからさ…。


てかマネージャーさん


いつまでいるつもりですか?」

ツッコまれないと思って


たのか、ドア付近で華奈ら


を見張ってる感じの


マネージャーさんがビクつく。

「いや…だって


MIYAと東藤君がなにか


あったら困るし。それに、


今は特にマスコミがMIYAを


注目してて…」


「マネージャーさんが


思ってるような事は200%


無いですから空気よんで下さい」


さすがに諸事情だから


人前では話せないんだよっ


そう言うと、マネージャーさん

はしぶしぶ部屋を出て行った。

「でさぁ、


あんたは何考えてんの?」


華奈は東藤に向き直す。


「洗顔したら、化粧水と


乳液お願いしまーす」


「ちょ、聞いてんの!?」


華奈の言葉を無視するとか


いい度胸してんやん


「…だから、何がやねん」


めっちゃ、めんどくさそう!


「愛梨の気持ち知ってんでしょ??


それでいて、あんた


愛梨のこと好きなんやろ?


愛梨と距離おく意味やん!」


はっ!しまった(゜∀゜;ノ)ノ

勢いで全部喋ってもーた!


東藤は顔を右手で覆う。


「なに言ってんだよ、てめー」

相変わらず、赤面やん。


好きなくせに…。


「なんか間違ってる?」


「べっ…つに。


目、とじろよ」


「ん。で、何でなん?


昔、何があった訳」


「お前、怖すぎんな…


何でもお見通しかよ。」


「まぁね。


目、開けてい?」


「いーよ」


絶対、絶対


聞き出してやる。


あんな、愛梨見たくないし