「謝るなら謝っておいでね?」 それだけ言い残して同僚もどこかへ。 帰り道。 結局朝まで飲んで、始発で帰る。 朝方、まだ消えない星は綺麗だった。 薄らと残って、まるで俺の中のアイツみたい。 アイツには謝ってない。 あのあと俺を避けてたし。 「あーあ。」 アイツの隣は楽しかった。 一時的に余裕がなくて別れたけど。 意外と好きだった。 今更手遅れ。 付いた溜息はこの前と同じように空の中に白く残った。 過去に戻ればいいのにな。 そう。 少しだけ。 思った。 それは人生で二回目の後悔だった。