星がたり。



そんな事を考えた式当日。

「久し振りー。」

「お久し振りです。」

俺のモヤモヤなんてお構いなしに、元カノとその妹は俺を見るなり挨拶してきた。
気にしてるの俺だけか…。

「本当にお久し振りです。」

結婚式の受付は二人。
俺の相方はもう一人の同僚。
コイツも彼女がいる。
なんなんだろうな…。

式場の人に説明を聞いて、受付を始める。
最初は人もまばらで時間もあった。

だからって…。

人が居る所で話なんて出来ないし。
俺にどうしろって?

そればっかり頭に巡る中、アイツの指に見つけたモノがあった。

左手に大きな飴玉くっつけたみたいな可愛いリング。
ダイヤ?
…じゃねーよな、デカ過ぎる。

でも、左手だ。