私だけのヒツジ(執事)

「じゃ、史也君はこちらへ。
よくぞ命懸けで捕って下さいました!!
はい、皆さん拍手~~」

喝采の中、史也さんにマイクを向ける兄さん。

「勝因は?」

「俺以外に捕るとすれば・・・弟の和也しかいませんが。
誰が負けるか、どアホ!」

「口悪いですねぇ~相変わらず。
さて、ここまで必死になった理由は?」

「可愛い妹のガーターだからなっ!」

「またまた~~(笑)」

「は?それ以外に何がある?」

「このこの~~(笑)」

「ウザいぞ、葉月!」

「…ったく、照れちゃってぇ~」

「はぁ?」

「では、ここで新婦の瑠璃ちゃんに質問です。
ブーケ・トスはなさいませんでしたが、ブーケは?」

突然、話を振られて驚く瑠璃。

「ブーケは・・・親友の弥生ちゃんに受け取って貰う事になっています」

「そうでしょう、そうでしょうとも。
そして、ブーケを受け取る女性の恋人に、新婦のガーターは渡されるものなのですよ?
これ、お約束♪」

「エエ―――ッ!?」
「ハァ―――ッ!?」

私と史也さんが叫んだのは・・・同時だった。