車に乗り込み、目的の店を目指す。

どうやら流星は、今日 瑠璃が会う友達を知らないらしい。


「瑠璃ちゃんの友達って・・・史也のよく知ってる子?」

「いや、知らない。
確か幼稚園からずっと一緒だったとか言ってたけど」

「じゃあ、どこかのお嬢様かもしれないね?」

瑠璃の通っていた幼稚園は私立の女子校の附属だった。
そこは金持ちの子女が沢山通う場所だった。

「そこからずっと同じって事は、そこそこいいトコの出なんだろう。
胡散臭そうなメンツばっかな割には、その子だけは瑠璃と気が合ったらしいぜ」

「瑠璃ちゃんと気の合う子か・・・早く会いたいな」

流星は、瑠璃の交友関係が気になって仕方ないみたいだ。

瑠璃の全てを把握したい、っつーか。
まぁ、恋愛ってこーゆーモンか。

元々 内向的だった瑠璃の交友関係なんて、高が知れたもんだろうけど。