しかし、そんなある昼下がりの事だった。




「暇だー…」




またもや笹原晶は私の膝の上で爆睡中。
反抗したら無理やり座らされた。しかも、今日はまた例の茶髪組が来たら嫌だと場所を変え校外のベンチ。


公園にあるベンチだ。
昼には公園デビューをするママさんが…私達を見てそそくさと帰って行くから誰も居ない。帰りたい。


でも寝起きは不機嫌なことを私は知っているので言えない。
小心者で健気な私でございます。


…次からは本でも持ってこよう。暇で仕方ない。笹原晶の寝顔を見ても何も得しないし。




「あ、鈴木さん。
こんな所に居たんですか」


「あー…山本君」



「違います。村田です」




誰だっけ?
まぁ、いいか。




「何か用?」



「はい。僕と結婚して下さい」




また、変なのが出てきた…