そんな私の想いはどこへやら。


復活した笹原晶が教室へ来て開口一番にこう言った。


因みに今日は別々の登校だ。風邪引いてたからね。お互いいつ学校来るか分からないし。


で、そんなことよりもだ。




「……あ。そう言えば」




そう言いながら思い出したように私の元へ真っ直ぐにやって来る。
現在休み時間。
席が対角線上だろうと、私の周りに人が居ようと奴には関係ない。


そしてそんな言動は日常茶飯事となってしまい、クラスの皆は気にしなくなっていた。
……おかしい。




「……鈴木、家来るか?」




「「「え―――――!?」」」




さすがにこの発言にクラスの皆さんは大絶叫。




「…お前ら、うるせー」




「「「……………」」」




一斉に止みましたね。
恐るべしだね、笹原君。