「…分かりました。
それでは笹原晶…晶君に早く元気になってねとお伝え下さい。
失礼しましました」




私はぺこりと頭を下げた。
相手に見えても見えなくても関係ない。




『また今度来てね。待ってるわ。』




そう、言ってくれた。



暫く私は頭を下げたまま動けなかった。




「家、か…」




よくよく考えると凄いことをしてしまった。
家っておい。


生半可な気持ちの奴が家っておい。



それはマズい。
あっちは良くてもこっちはマズい。

だってそれじゃあまるで本当に相思相愛な――…NO−NO−
ダメだNGだ。使えない使えない。
使っちゃ、ダメだ…


本当に、ダメ。
私はそんなキャラではないのだから。



あぁ…頭混乱してきた。


今日は早めに寝よう…