しかし翌日。
私が元気に登校すると今度は奴が学校を風邪で休みだと聞く。



…格好のつかない奴だ。



コレで学校に来て"大丈夫だったか?俺のおかげだな"とでも言えばズキュンとくる……ラブストーリーを見た。




「先生、笹原晶の家教えて下さい」




先生は案外すんなりと住所を教えてくれた。というか私が彼女だと思ってるみたいだ。…教師までにも広まってるのか。何故だ。



まぁ、余談はともかく。


今度は私が笹原晶の家へ向かった。


さんざん守に冷やかされたが気にしない。




メモを頼りに行くとすぐに奴の家は見つかった。なんてことない一軒家。


表札には立派に笹原と書かれている。


…よし。間違いないな。
私は一度深呼吸しインターホンを押した。