「アイスありがとう。 じゃあね」 私はそそくさと奴を追い出す。 しかし彼はビクリともしなかった。 「誰か家に居るのか?」 「……いや… うつすと悪いし。早く帰って」 段々立つのもしんどくなってきた。 そう言えば私、寝間着のままだ。…まぁ、いっか。 「おい、体熱いぞ。 俺は気にするな。勝手に来ただけだから。部屋まで運ぶ。場所教えろ」 そう言えば笹原晶って何で私の家を知っているのだろう? そんなことを考えながら私の意識は途絶えた。