私は重い体を引きずって電話を手に取り、通話ボタンを押す。 「……もしもし……?」 『悪い。起こしたか? 今家の前居るからドア開けてくれないか?』 …………はい? ドアの、前に、居る? じゃあ今までのインターホンって…でもうつすとマズいし帰ってもらうかな。少し残念だけど。 『パフェは無理だったが、アイス買ってきた。…3つ』 前言撤回。 私は急いで玄関へ向かった。