本来ならオアシスにありついている時間であろう時計を恨めしく横に寝ながらジッと見つめる。




もう…嫌だ…


暇だし。喉も痛いし。




『ピンポーン』




幻聴まで聞こえてきたし。家のチャイムが鳴るなんて有り得ない。


今日は新聞の集金も宅配便の予定も全く無い日だ。きっと悪いセールスだろう。




『ピンポーン』


『ピンポーン』




……うるさいな…
早く帰って来れないかな…


眠れやしない。



すると、しまいめには私のケータイまで鳴り出した。


…本当、ついてない。