「あ?
鈴木、もうチャイム鳴ったのか?」




笹原晶が起きてしまった。




「「あ、晶みっけ」」




最悪でござる。


笹原晶は寝起きの機嫌の悪い顔をさらに悪くさせている。




「…何でお前らが居るんだよ?」




頭をガリガリ掻きながら態勢を立て直し…




「おい、時間まだあるか?」


「あと10分で昼休み終わるよ」


「よし。おやすみ」




そしてまた私の膝へ…




「させるか――っ!」



「いっ……!?!?」




私は立ち上がり笹原晶は思いっきり頭を打った。どうやら彼は何が起きたか分かっていないご様子。