「諦めろよ」 アンタも一々つっかかんなよ。 「嫌だね。 だってどう見ても彼氏大好き!みたいな感じには思えねーし」 「…………」 「簡単に諦められるものでもねーだろ」 「…………」 「それにずっと病院に居るから飢えてるんだ」 「鈴木、もうコイツには近付くな」 あ、初めて名前っていうか名字で呼ばれた。 私のことはてっきり"おい"で片付けるのだと思ってた。 そんな様子を見て華灯が笑う。