「貼ったのは私です」 昼に笹原晶が買ってきた手当てグッズを私は奴の顔に使用させてもらった。 …かなり嫌がってたけど。 「うわ…すでに惚気られてしまった…」 「惚気てません」 何故そうなる。手当てしただけじゃないか。 そんないつもに似たようなやり取りをしているとずっと黙っていた奴が口を開いた。 「……俺を無視して話してんじゃねぇ」 言いたいのってそれだけなの? もっと他にあるでしょうが。 拗ねた子供かよ。