私とアイツはバカップルではありません!!



「来ないなら、俺が行く」




来なくて良いと思う前に奴はもう動き出していた。


笹原晶は私の軽く握った手を振り払ってわざわざ向きを変える。


そして思わず私は後ずさり。




「おい、逃げるなよ」




ただ一歩後ろに下がれば良いだけなのに。
いきなり振り返るから下がってしまった。
後ずさりしても追いかけて来るし。さっきとはまるで逆だ。
…まぁ、裏を返せば私も一歩前に出るだけで良かったりゲフンゴフン。




しかし、アイツが振り返ったその意味を私はすぐに知ることになる。




「……んっ…」




キス、された。



まさかの不意打ちに私は放心状態である。